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食品充填機を導入する際のポイントと注意点を解説
食品工場の自動化や省力化を図る上で、充填工程の機械化は非常に有効な手段です。しかし一口に食品充填機といっても、内容物の性状や生産体制によって適した機種は異なります。ここでは、導入時に押さえておきたいポイントと注意点について整理します。

食品充填機導入のポイント
内容物の粘度・性状に合った機種選定
まず重要なのは、充填する食品の性状に適した方式を選ぶことです。液体か粘性物か、具材があるかないかなどにより、ピストン式・ギアポンプ式など、適切な機種が異なります。内容物に合わない機種を導入すると、詰まりや不正確な充填の原因となります。
生産量と設備規模の最適化
導入時には、自社の生産能力に対して過不足のない機種を選ぶこともポイントです。全自動タイプが必ずしも最適とは限らず、少量生産には半自動機の方がコストパフォーマンスに優れる場合もあります。将来的な増産を見越した設計も含めて検討することが重要です。
洗浄性・衛生性の確保
食品を扱う以上、機械の洗浄性や衛生管理のしやすさも欠かせません。分解・清掃がしやすい構造であるか、洗浄時に工具を必要としないかなど、日常のメンテナンス性にも着目しておくと、運用負担を抑えることができます。
既存ラインとの連携可否
新たに充填機を導入する場合、既存の包装機や搬送ラインとの接続性も見逃せません。段差や搬送スピードの違いによってはスムーズな連携が取れず、逆にボトルネックを生むリスクもあるため、レイアウト設計の段階から検討することが求められます。

食品充填機導入時の注意点
設置スペースとユーティリティの確認
機種によっては、一定の設置面積やエア供給、電源容量が必要になります。導入後に配線や配管の再設計が必要になると追加コストがかかるため、事前に仕様書を確認し、工場設備との整合性を図っておくことが大切です。
初期費用とランニングコストの見極め
機械そのものの価格に加え、消耗部品の交換周期やメンテナンス契約の有無によって、ランニングコストも大きく変わってきます。安価に見える機種でも保守部品の供給が不安定な場合、長期的には高コストになるケースもあります。
メンテナンス体制と部品供給の有無
万が一の故障時に迅速な対応ができるかどうかは、安定稼働に直結します。サポート体制が整っているか、交換部品が国内で入手可能かなど、導入前にチェックしておくと安心です。
多品種少量生産への対応可否
最近では、多品種少量生産に対応できる充填機のニーズが高まっています。製品切り替え時の段取り時間や洗浄時間が長いと、生産効率が下がる原因になります。切替の簡便さや記憶機能の有無など、現場の実運用に合った仕様かどうかも重要な判断軸です。

食品充填機の導入をサポート
食品充填機は、内容物に応じた機種選定や衛生面への配慮により、生産効率や品質の向上が図れる設備です。洗浄性や既存ラインとの連携、多品種対応といった視点を含め、自社の製造体制に合った充填機を選定することで、安定した生産とコスト削減につながります。導入を検討する際は、これらのポイントと注意点を踏まえて選定を進めることが重要です。
大分 宮崎 包装梱包ライン自動化・修理 .com では、包装・充填に関するお悩みに対し、機械選定からライン構成まで幅広くご提案しています。食品充填機の導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。