包装・梱包・自動化ナビ

ベルトコンベアの故障原因とは

こちらのコラムではベルトコンベアの修理と故障を防ぐ点検に関してご紹介します。

ベルトコンベアの故障は、いくつかの主要な原因によって引き起こされます。これらの原因を理解することは、適切な修理方法を選択する上で重要です。

ベルト自体が長期間の使用により摩耗し、裂けや亀裂が発生することがあります。

ベルトが正しい位置からずれることは、機械全体に負荷をかけ、さらなる故障の原因となります。ずれは、ベルトの張力が不均一である場合や、ローラーやプーリーの整列が不適切である場合に発生します。

プーリーやローラーのベアリングが故障すると、ベルトがスムーズに動かなくなり、異常な音や振動が発生することがあります。この場合、ベアリングの交換が必要です。

ベルトコンベアの日常点検項目として下記が挙げられます。

ベルトテンションが適正か確認します。特に蛇行などが発生していないかを確認し、コンベヤベルトが真っすぐ稼働していることをチェックします。

ベルトの動作時に動作音を確認します。コンベヤベルト自体の裂けや摩耗・もしくはモータの劣化などが原因で異音が発生する場合があります。毎日の同じ動作音と同じか必ず確認してください。プーリーやローラー、ベアリングなどの部品を交換することもあります。

ベルトに縦切れや穴開きが発生した場合、補修パッチや補修テープを使用して損傷部分を修復します。これは比較的簡単に行える応急処置であり、特に広範囲に渡る損傷にも対応可能です。

ベルト表面のゴムにひび割れや穴がある場合、液体ゴムを使用して修復します。損傷部分に液体ゴムを塗布して硬化させることで、比較的深い傷でも修復が可能です。ただし、これも一時的な処置であるため、根本的な解決にはなりません。

修理を避けるためには、日常的なメンテナンスが重要です。定期的にベルトの摩耗状況やベアリングの状態を確認し、異常が見つかった場合は早期に対応することが、故障の予防につながります。また、ベルトの張力を適切に保つことも、ベルトの寿命を延ばし、トラブルを未然に防ぐために重要です。

長期間の使用や過酷な環境での運転により、ベルトコンベアはしばしば摩耗や故障を引き起こします。日常のメンテナンスと修理は、生産ラインの停止を最小限に抑え、効率を維持するために不可欠といえます。

大分・宮崎包装梱包ライン自動化・修理.comを運営する協和包材は、ベルトコンベアの選定・導入、搬送ラインの構築に強みを持ちます。お気軽にご相談ください。